SMF運用試験、その後

1月6日に「SMF*1を設置しようと思っています」と書いてから*2、その後の進展を書くのを忘れていました。VMwareで作る、初めてのLAMP環境構築を読んでそれを思い出したので、ここに書きとめておきます。

PHP + MySQL環境を探す

SMFはPHPで記述されたWEBアプリケーションで、データベースとしてMySQLを使用します。このような構成のサーバーアプリケーションは数が多いらしく、それらを走らせる環境としてLAMPという言葉があるそうです。私は今年に入るまで知りませんでした。Linux + Apache + MySQL + PHPですね。構成がわずかに違う。
LAMPという言葉を知ったのは、VMWare Appliance Marketplaceを覗いてLinuxの手ごろなインストール済みイメージが無いかを探していたときです。VMWare Appliance Markketplaceは、VMWare社が無償の仮想環境であるVMWare Playerをリリースしたときに市場活性化のために立ち上げたコミュニティで、ここには非常に豊富なインストール済みOSがアップロードされています。OSのアップロードの動機はそれぞれです。オープンソース開発団体が一種の広告としてアップロードしている例もあれば、企業が自社テクノロジの見本としてお試し版的にアップロードする例もあります。
ここで「PHPMySQLが設定済みのLinuxはないかな」と探しているときにLAMPという言葉に当たりました。はじめはVMwareで作る、初めてのLAMP環境構築のようにubuntu desktopのVMWareイメージを使おうと思っていました。ubuntu desktopは実際に我が家でも組み込み開発用に使っているので、慣れてきており、使い方に問題はありません。が、VMWareイメージは展開すると8GBにもなります。いくらハードディスクが余っているといっても、ちょっと大きすぎます。それに、今回はOpenOfficeのようなアプリはいりません。
そこで、「じゃ、Ubuntu Serverにしよう」と、イメージをダウンロードした。これはとても小さくてよいのですが、今度はPHPどころかApacheすらインストールされていません。そこで、ネットの情報に従ってインストールして実験していたのが1月6日までです。
とりあえず動いていたのですが、一部不具合もあります。参考にした記事どおりapt-getを行ってもきちんと設定されて無い部分があり、そこが問題だったようです。

rPATH

私のやりたいのはLAMPサーバーの構築ではなく、SMFの試験です。そこで、出発地点に戻りPHPMySQLが設定済みのLinuxサーバー、つまりLAMPサーバーのイメージをVMWare Applianceで探しました。できれば小さいのがよいです。
そこで目に付いたのがrPATH LAMP Applianceです。これはrPATH社が提供しているVMWare Player用イメージです。Applianceが現れたのは1年前ですが、リンク先のrPATHではダウンロード・イメージにマイナーアップデートを繰り返しているので、きちんと保守がなされているようです。ダウンロードサイズは200MBと小さいのも好感が持てます。
起動してもGUI環境は現れませんが、WEBベースで各種設定ができるので、思いのほか簡単に設定が終わりました。ドキュメントの中でパスワードのありかが最初分からなくてつまづいたくらいでしょうか。ファイルの転送はFTPを使います。
SMFのほうは、Windowsで展開したフォルダごとFTPで転送すると、こちらもあとはWEB上で全部セットアップできます。「今はアプリケーションもサーバーもWEB設定なんだ」
と感心した次第です。普段組み込みアプリばかり触っているのでサーバー系はくらく、ちょっとした社会勉強気分でした。
ヘビーな使い方に耐えるかどうかまでは私にはわかりませんが、ちょっとお試しにLAMPアプリを動かしたいだけの方は、rPATHも試してみてください。そのほか、VMWare Appliacneを探してみると、LAMPサーバーがたくさんあります。また、BSDにAMP環境を構築したイメージもあったりします。

*1:Simple Macines Forum掲示板

*2:id:suikan:20080106

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