前門の狼、後門の虎

昨日読んだ近藤さんの日記。もうだめだ、と思ってからが勝負と言う話。

別に「夜中に眠いのに無理して起き続けて仕事をする」みたいな非健康的な話をしているのではなくて、健康的な体を維持しつつ、体力もつけながら、精神的にも自分を鍛えて、仕事に集中できる質と量を高め続けていく、そういうことは最初の入り口で思うよりも遥かに奥が深い長い道のりだと思うということです。

脊髄反射レベルで「いやいや、危ないよ」と思ったけど、多分そう思ったのは今の私が後ろ向きだから。よくよく読んでみると、書いてあることは、至極全うなことばかりです。健康管理は自分の責任なのですから、責任において健康な範囲で前に進めるだけ進めと言うのは、堂々たる正論ですね。前に進むための健康管理であるとも。
思ったとおり、私が考えたような反論も出ていますが、それは「やっている人と、やらされている人の差だ」というのは、読む人すべてが考えなければならないこと。
ところでそれを踏まえた上で読む、結城さんの文章。

結城の経験を振り返ってみると「ああ、あのとき頑張って本当によかった」と思うこともあるけれど「ああ、あのとき頑張らなくて本当に本当によかった」と思うこともたくさんある。そして、「頑張らなくてよかった」ときの「よかった」度合いは非常に高い。時には命がかかっていたりする。

これは「やらされている人」が心して読むべきことです。前に進むのがつらいのは当然として、後ろに引くのだってつらい決断を伴います。でも、後門の虎が怖くて引き時を誤れば、引用先にあるようにあるいは命にかかわる事だって起きるのです。
どちらもよい文章です。今の私は結城さんの文章に強く同意しますし、時間を15年ほど巻き戻せば、近藤さんの文章に胸を躍らせて勉強と仕事に励んだことでしょう。