中途半端な想像力には気をつけたほうがいいらしい

高校生のときに世界史の先生から聞いた話。戦時中、何らかの兵学校で鍛えられていたらしいけど、エリートコースというより学徒動員に近かったのかも。

毎日厳しい訓練が続く。いいニュースはなく、ひたすら訓練。「いったい明日はどうなるんだ。この厳しい訓練が毎日続くのか。終わりはあるのか。終わりがあったとして、その後はどうなるのだ」などと考える奴からおかしくなってしまう。そういう時は「今日の夕飯は何だろう」と毎日考えている奴が強い。

会社で問題があるとする。長引く。よし、こんな対策を打とう、と決めるときに
「いや、その対策を打ってもこの問題が発生しますからまずいですよ」
と、ひらめく人は、実に重要。重要だが、それは解決策がある場合の話。
「この問題に解決策はない。ひたすら泥沼が続く」
ことを先の先まで予想がつくようなら、そんな想像力はないほうがましかもしれない*1。たとえ次の日には瓦解してしまう対策でも、ひと時「これで何とかなるな」とぬか喜びできるほうがどれだけ幸せか。
気配りと優しさと想像力をかなえ備えている人間は、よほど職場を選ばないと不幸になる気がする。

*1:権限のない立場だったりすると最悪

/* -----codeの行番号----- */