注釈付きアリス

英米SFを読むときに必須の基礎知識と行ってよいのが「不思議の国のアリス」と「鏡の国のアリス」。ポップカルチャーへの影響の大きさときたら奥さん、

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って、「不思議の国のアリス」の"drink me"/"eat me"の流れですよ。映画インナースペースのクライマックス、早く大きくならないと死ぬ!という場面で提示されるボタンが"eat me", "drink me"。主人公を始めとして一同がナンジャコリャと固まった後「アリスだ!」と絶叫。「どっちが大きくなるんだっけ」と慌てふためくシーンがありました。映画館で吹いた人って極わずかでしたが、普通わかんないですよねぇ。

インナースペース【字幕版】 [VHS]

インナースペース【字幕版】 [VHS]

さて、SFを読むために「アリス」を読んだとしても残念ながら日本語じゃわからない、現代ではわからないオワライがたっぷりと詰まっており、普通に読んでも笑えません。そこでお困りのあなたにお奨めするのがこの一冊。なんと、あのマーチン・ガードナーによる注釈付きのアリスです。とうの昔に絶版になっており、読んだ後人に譲ったのをひどく公開していましたが、アマゾンの中古で安く買えました。てへ。
不思議の国のアリス

不思議の国のアリス

ガードナーは数学者ですが、ゲームにも詳しく日経サイエンス誌にコラムを長期連載していたことでも有名です。LifeゲームとかCODE WAR、フラクタルが日本で流行ったのも彼のコラムが火付け役だったのではないでしょうか*1
当時の社会情勢や英語の注釈が詳しく、注釈だけでも楽しめる一冊です。配達されるのが楽しみです。

*1:記憶があいまいなので間違いかも

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