ニューベドフォードの公園です。歴史公園地区の真ん中にある公園で、ちょうど花の季節とあっていろいろな花が咲き乱れていました。
さて、捕鯨博物館は鯨博物館ではありません。捕鯨の歴史をとどめるための博物館です。したがって生物としての鯨自身も展示しますが、一方で捕鯨の技術、捕鯨の歴史、捕鯨にかかわる文学、鯨にまつわる美術など多くの分野に手を伸ばしています。
捕鯨技術としてはやはりニューベドフォード全盛時代の捕鯨船にかかわる説明がこの博物館がもっとも力を入れる点でしょう。なにしろ旧館の真ん中には1/2スケールの捕鯨母船が陳列してあり、その中を歩いて当時の捕鯨に思いをはせることができます。また、当時使った銛が展示してあったり、捕鯨に携わった人々の写真、手記、手慰みのスケッチなどを見ることができます。新館二階には捕鯨船の模型がずらりとならべてあります。
今年は実は嘉永6年(1853)のペリー来航から150年にあたるということで、ニューイングランドでは日米間の歴史に対する注目度が少しだけ高まっています。Pebody博物館では芸者展が行われ、ボストンのPrudencial Centerではペリー来日を日本とアメリカの視点で見つめなおす展示会が開かれています。ニューベドフォード捕鯨博物館ではジョン万次郎ゆかりの地ということで彼のたどった足取りを追う特別展示会をこの4月から1年にわたって開催します。私はちょうど展示が始まった頃におとづれることができ、実にラッキーでした。ジョン万次郎は子供向けの伝記くらいでしか読んだことがなかったため、この展示会は実に興味深いものに感じました。もともとこの博物館はジョン万次郎や開国前の日本に関する事物の収集・展示に力を入れていたのですが、今回は日本側の協力も得てよりまとまった視点での展示になっています。

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