Samurai Jack

はじめは変な東洋風アニメとしてしか見ていなかったSamurai Jackですが、今ではすっかりはまっています。
この作品の魅力は、表現の自由さにあると思います。思いっきり簡略化した線や風景であるにもかかわらず型破りな表現方法で不気味さや圧倒的な物量感、スピードや間を描ききる力には舌を巻いてしまいます。
昨晩放送分は黒ずくめの闇の戦士が影に溶け込むのを見たJackが白ずくめの装束をまとって光の中に溶け込んでいくシーンが圧巻でした。太陽が傾くにしたがって強い光が塔の中に差し込み、その光を追ってJackが上層に上っていくなど、時間に対する切迫感もよく描けています。
また、ロボットを斬るシーンがあるのですが、その場合も重量感のある金属音でいかにも硬い鉄を鋭い刃物で斬り落としている感じがします*1
斬ったあとの間の表現も見事で、切られたロボットがゆっくりと裂けて行ったり、腕ごと切り落とされたマシンガンが火を噴きながら中を舞うシーンがスローモーションで描かれたりと、見せてくれます。
影からなるアク、中国の武術家、砂漠の謎の美女、キ○○イ博士、ギャング、日本風の武将、猿のような生き物、妖精など多彩な登場人物が現れるにもかかわらず、それらがすべてシンプルな線でJackの世界として表現されています。
とまぁべた褒めなのですが、せりふが少なくてわかりやすいが私にとってはいちばんの魅力かも。

*1:ハンマーで殴っている感じかも

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