HOUSTON (January 19, 2004) -- Giving customers the performance they demand to develop future innovative applications, Texas Instruments (TI) (NYSE: TXN) today announced it is now shipping the world´s first 1 GHz digital signal processor (DSP), leveraging the 90 nanometer (nm) process node.
TIから世界初1GHz DSPが発表されました。C6400シリーズは1GHzを狙うと公約していた周波数重視の設計です。これで約束を果たしたことになります。VLIWとSIMDを組み合わせて1サイクルあたり4MAC(16bit)を行いますので実性能は4.0GMACSとなります。1GHzになるのは
- TMS32C6414
- 基本形。3ch 同期シリアルポート、ホストインターフェース、128kb I-cache, 128kb D-cache, 8Mb L2 chache.
- TMS32C6415
- 通信用。3ch 同期シリアルポート、ホストインターフェース、PCI、UTOPIAインターフェース、128kb I-cache, 128kb D-cache, 8Mb L2 chache.
- TMS32C6416
- 携帯電話基地局用。3ch 同期シリアルポート、ホストインターフェース、PCI、UTOPIAインターフェース、ビタビ・コプロセッサ、ターボ・コプロセッサ、128kb I-cache, 128kb D-cache, 8Mb L2 chache.
0.09umプロセスによる720MHz版も提供されています。即日サンプル開始で価格はC6414 1GHzが$189(10K購入時、4Q2004)。
C6400はTIの主力アーキテクチャーになりつつあります。本来16ビットのローエンドはC5500なのですがC6400の一番下のラインナップはべらぼうにコストが安いのでこちらが採用されることが多いようです。C6x000シリーズはパイプラインにインターロックがなく、アセンブリプログラミングが恐ろしく困難なのですが、コンパイラ技術と周波数でカバーできるというのがTIの主張です。
16bitの並列固定小数点処理が速く、画像処理にも使われています。
今回の発表で注目すべきは
の二つで、TIの底力を十分以上見せ付ける発表です。