まだ来ない

先週の面接時に「来週には出ます」といわれた査証がまだ出ていません。今週はまだ二日あるとはいえ、パスポートを大使館に抑えられており送り返されて来次第国際免許証をとらなければなりません。国際免許証に関しては:

  • 以前旅程表を持ってないことを理由に追い返された経験あり
  • 旅程表はvisaが降りるまで(あるいは降りそうになるまで)作りようが無い

という面倒な依存関係があるため、査証が降りてすぐ国際免許を取るというわけにはいかないようです。

本日面接

面接に行ってきました。11時予約で10時半に大使館についたときには敷地の中にも外にも長蛇の列が。時間についてやたら細かいことを指定しておきながらこれかい!同じ頃着いて並んだ人は一様に不安げです。その前のほうはあきらめ顔。
さて、無言の反米ムード(笑)が高まった頃に現れたのはベージュのコートにスピーカーの若い女性。この方が道路の向こうから列に並ぶ人に対して行った反米アジテーションの第一声が
「えー、日本人の人もたくさんいるようなので日本語で話しますね」

…日本人の人…

普通演説といえば相手の心の中に入り込んだり怒りを高揚させるものですが、この女性は後者。しかも高揚するのはその女性への怒り。苦笑いするしかありません。速射砲のように甲高い声でスピーカーから繰り出される「日本人の人」「アメリカ人の人」「あなたたち」「あなた」「知ってますかぁ?」「わかってますかぁ?」「馬鹿小泉」「馬鹿」と、およそまっとうな教育、もとい、躾を受けたとは思えない言葉の数々。高飛車なしゃべりから繰り出される(あんたたち馬鹿ねぇ)と言わんばかりのオーラ。しかも「知ってますかぁ?」を繰り返すばかりでどこにも収束しない話。
彼女がキャンキャンわめいていたおかげで入門するまでの一時間、少なくとも私の頭の中から反米ムードは一掃されました。いやぁ、面白いもの見ましたわ。その後彼女がどうなったかですか?警察は近くから見ているだけでしたが、12時になると同時にきゃんきゃん声が消えたところを見ると、お腹が空いて帰ったようです。
この反米アジテーションの前にはかすんでしまいますが、アメリカ大使館における面接は2時間半並んだ後、1分で終るというお粗末な結果でした。

面接予約

すでにちらっと書きましたが米国大使館に面接予約を行いました。面接予約はプッシュホン予約です。旧世界の産物。ああ、頭がくらくらする。来年から米国にB-1 visaで入国する人はバイオ・メトリックス情報を採取されるそうですが、そんなハイテクを導入する前にWEB予約でも導入してもらえないでしょうか。
予約には次のものが必要です。

  • パスポート
  • ファックス付き電話
  • クレジットカード

予約はファックス付き電話から電話をかけて行います。ものすごく長い説明を聞きながら操作を続けていき、クレジットカード番号を打ち込んで希望日を設定します。パスポート番号は面接当日の本人確認の為のもので、パスポート番号を電話から打ち込みます。全部終ったら最後に予約票が送られてきます。ところが、このシステムには間違いがあって、人によっては罠にかかってしまいます。
大使館の案内などを読むと「ファックス付き電話から予約して、その場で予約票を受信する」となっていますし、音声案内でもそう言っています。しかしながら、このシステムはそうなっていません。音声案内にしたがって手動で入力したファックス付き電話の電話番号に対して、あとからファックスを送ってくるのです。つまり、予約のあと電話を切らなければなりません。と、いうことはそもそも最初の電話は普通の電話機でかまわないのです。
ところが全部入力して作業が完了し、クレジットカードに対する課金が終ると次のようなメッセージが流れます。
「発振音が鳴ったらファックスのスタートボタンを押してお待ちください。発振音が流れるまでしばらく時間がかかります。」
そうです、この時点でメッセージは「電話を切るな、今からファックスを送るから」といっているのです。では、発振音のあとスタートボタンを押して待っていると何がおきるのでしょうか。何も起きません。無音のまましばらく時間がたっていきなり電話を切られます。これは純粋にシステムの欠陥で、ファックスをよく知っている人ほど慌ててしまいます。
さて、このあとあなたが何をしていいのか途方にくれるタイプであるなら問題はありません。しばらくするとファックスが送られてて万事OKです。しかし即座に再ダイアルしながら対策を考えるような、時間を大事にするタイプならば残念ながら上に挙げたような幸運は期待できません。アメリカ大使館は、

  • 手続きに対する苦情受付ダイヤル無し。
  • オペレーター通話も有料。しかも苦情受け付けではないからお金だけ取られてきられる可能性あり。
  • 二重予約禁止。

です。どうしようもありません。私ですか?二重予約しました。他に手がないですもん。当日どうなるかお楽しみであります。

望遠鏡が届く

査証取得のための面接が結局12月にずれ込んでしまいました。これで年内に向こうでの住まいを探すことができるかどうか微妙になりました。何とか年内にあれこれ済まそうと思っていた気の張りが一気に緩み、昨日は完全に労働意欲喪失。
延期に次ぐ延期のせいで家庭ががたついていることもあり、意欲喪失ついでに望遠鏡を買ってしまいました。
ここでいきなり望遠鏡というと唐突ですが、大接近した火星を覗いたのを機に、死蔵していた20cmのシュミットカセグレンをオークションで放出したお金が手元にあったのです。それを使って安くて小さな望遠鏡に買い換えたわけです。
望遠鏡を死蔵する理由のうち、一番典型的なものは「大きすぎる望遠鏡を買ったために億劫になってしまう」ことだそうです。私も同じでした。で、今度は10cmの短焦点屈折望遠鏡にしました。重量が約6Kgから4Kgに減っています。長さは長くなったのですが、軽い分バランスウエイトも軽量化できるため、望遠鏡全体ではだいぶ違います。今のところ赤道儀ですが、そのうち経緯台にすればもっと取り回しも楽になるでしょう。
週末は晴れるようなので今から楽しみです。

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