昨晩首都圏上空を通過していった令和元年台風19号"Hagibis"は、台風15号と異なり雨による被害を多く残していきました。昨夜はこの雨をめぐって相模川流域で困難な治水作業が行われたようです。その様子を結果から振り返ってみてみます。
続きを読む刑務所の通用門
テレビドラマ『太陽に吠えろ』の再放送を見ていたところ、家族と「犯人が出所してくるシーンの高い塀の刑務所のロケ地はどこだろう」という話になりました。
この番組では非常に高いコンクリート打ちっぱなしの塀の刑務所がよく出てきます。果たして本物の刑務所なのか、それとも何か別の施設なのか。
これまではなんの疑問もなく本物の刑務所だろうと思っていたのですが、高さ3,4m、ひょっとするとそれ以上ありそうな塀です。ちょっと頑丈すぎるかもしれません。と思って調べたところ、同じようなことを調べた方がいらしゃいました。どうやら旧中野刑務所のようです。
tourofancientbattlefield.blogspot.com
正門の保存の動きがあったそうですが、中野区は再検討中だとか。
旧中野刑務所正門の保存法についての公明党議員からの質問に対し、区長は移築か現地保存か調査の結果を元に再検討すると答弁。
— 中野区議会議員 いながきじゅん子 (@i_junko) September 11, 2019
さて、いろいろ調べているうちに面白いことに気づきました。
刑務所には大型のトラックの出し入れ用の通用門があり、これが二重扉になっています。当然、脱走防止のためでしょうね。刑務所は全体が厳重な扉の中にあるように感じますが、実際は事務等は厳重なエリアの外にあるようです。考えてみれば当たり前でのことで、刑務所の職員でも刑務官ではない人が囚人と接触しやすい構造はよくありません。
さて、Google Mapで通用門の構造を調べてみました。
むぅ。名古屋は軽快な感じですね(言葉を選んだ)。
東京都町田市縁起
むかし、むかし、今でいう横浜市中心部のあたりや川崎市は全部東京都に入っていました。この地域は東京のベッドタウンという事でずいぶんと栄えたものです。
ところがある日、今でいうセンター南のあたりで火山の噴火が起きて、たいそう人々が迷惑をするという事が起きました。この噴火は長く続き、飢饉で多くの人が倒れたものです。それどころか、ようやく噴火が収まったと思ったら、今度は噴火口の周りがどんどん沈み始め、雨水が溜まってとうとう大きな湖になってしまいました。
困ったのは東京都知事です。復興はしなければなりませんが、お金は払いたくありません。仕方がないのである日神奈川県知事を呼びつけるとこう言いました。
「あなた方神奈川県民は別にえらい人間でもないのに、東京のそばに住んでいるからと言ってたいそうな人物のような顔をしている。こういう時くらい人の役に立つことをして功徳を積みなさい」
そうして、南東京カルデラ湖と名付けられた地域を無理やり神奈川県に押し付けたのでした。
神奈川県知事は困りましたが仕方がありません。結局大金を投じてこの地域を埋め戻し、川崎市と横浜市北部を人の暮らせる土地にしたのでした。そうして、たいそう苦労して湖を埋めて作った川崎と横浜は、その後多くの人が移り住んでにぎわったそうです。
今でもセンター南のあたりを囲むように緑地がありますが、これは旧火口の名残です。
さて、外輪山の突端に位置していた町田は、それほど被害が大きくなかったので東京都に残されました。町田市が神奈川県に向かって突き出しているように見えるのは、このためです。このように、町田市はもともと由緒正しく東京都なのであって、
「神奈川県町田市」
などと言って笑うのは見当はずれなのです。
いちごさかえた。
収納実験
GIVIのトップケースとパニアケースが揃い、SV650にもフィッティングを装着したのでフルケースで走ることができるようになりました。ということで、収納実験です。
用意したのは以下のキャンプ用具です
いやー、入るものです。テントは入らなくても仕方ないと思っていたのですが。1から4が写真右、5から9が左に入っています。左のケースはまだ余裕がありますので小物がはいります。
トップケースにはこの他に雨具と寒い時のための防寒具を入れます、余裕で隙間がありますので、贅沢品を入れることができそうです。
- ターフ
- テーブル
- 焚き火台
- リラックスチェア
うむ。ゆるキャンの影響がもろに出ていますね。私のキャンプ道具はどれも25年以上使っています。というか、あまり使っていませんでしたね。使っていた頃はキャップに行ったら寝る。起きたら走る、というストイックなサイクルでした。
再開するにあたっては、少しは余裕のある遊びにしたいところです。寒くない時期なら1眼レフと三脚も持ち運べるかもしれません。
来週あたりに荷物を積み込んで日帰りで試走の予定です。10月は海外出張があるため、今シーズンは月末頃にリハビリキャンプをやって終わりになりそうです。
DELL Inspiron 580s Ryzen化のまとめ
何回かに分けて書いたInspiron 580s のRyzen化についてまとめておきます。
DELL Inspiron 580sについて
このコンピュータは9年前に購入したものです。 CPUは第一世代Core i3 530です。最初は買い替えようと思っていましたが、基板がMicro ATXであることに気がついてアップグレードに切り替えました。
アップグレードにこだわったのは筐体が気に入っていたからです。フロントパネルは安っぽいですが、内部は堅牢で金属加工のエッジ処理も丁寧なコンピュータです。
購入部品
購入したのは以下の部品です
馬車馬として使う予定ですのでクロックアップは初めから予定していません。最近は公式に「オートチューン」が提供されているようですが、無視しています。
CPUは今年発売されたZEN2シリーズのローエンドですが、目的が組み込み開発とAdobe Lightroomなのでこれで十分です。なお、現時点では主記憶とSSDにここまで張り込む必要は無いのですが、しばらくアップグレードのことを気にしたくないのでこの構成にしました。
TPMはSSD廃棄時の保険です。ここまでやる必要があるかどうかは別として、私は可能なときにはいつもディスクを暗号化しています。
作業時に躓いた点など
相性問題のようなことはおきませんでしたが、以下のような点で手こずりました。
いずれもマザーボードの問題です。
m.2 SATA ストレージの取り付け位置
m.2ストレージのソケットは、2箇所あります。このうち、CPUに近い方(m2_1)はPCIeおよびSATAに対応しており、テスト済みストレージリストにSATA SSDも掲載されています。ところが、m2_1に挿したところ今回購入したSATA SSDを認識しません。
この件でネットを検索したところ、同様な問題がこのマザーボード以外でもASROCK製品に起きています。結局「ASROCKの公式マニュアルの不備」と結論づけました。
SSDはCPUから遠い(m2_2)スロットに装着しています。
SATAコネクタの向き
さて、m2_2スロットはマザーボードのSATA3 ポートと、CPUのSATA端子を共用しています。つまり、SATA3ポートは使えなくなりました。ここで新たな問題がおきます。B450M Steel LegendはSATAポートが基板の横方向に出ています。これはケースに余裕があれば問題にはなりませんが、私の場合はシャシと干渉してしまうのです。
私のシャシとB450Mの組み合わせでは、使えるのはSATA3, 4ポートのみとなります。そしてSATA3は上に書いたように使えません。ところが、データストレージのHDDとBD用にどうしても2ポート必要です。
結局、部品箱の中にL字型端子のSATAケーブルがあったのでなんとか難を逃れました。写真を見ていただければ想像できると思いますが、一度基板をシャシから外してケーブルを刺し、再度シャシに組み付けています。
キーボードの認識が不安定
コールドブートするとキーボードを認識しません。この問題は再現性が不安定です。POSTメッセージ表示中に抜き差しすれば認識することもあります。また、OS起動後なら間違いなく認識します。
症状からいってBIOSの問題です。
BIOSを2019年8月版にアップデートして解決したように思えますが、ひょっとしてこれは錯覚かもしれません。もうちょっと様子を見ます。
ブートが遅い
OS起動の前、POSTが終わるまでの時間が長すぎます。ネットでもこの問題は話し合われています。概ね「10秒以下なら問題ない」という論調でIntelプラットフォームならこの程度のようです。が、私の構成は30秒くらいかかっていました。BIOS設定でCSMをオフにすると5秒位短縮します。
Ryzenはだいたいこんな感じらしく、コミュニティは「AMDがきちんとしたBIOSをリリースするのを待つしか無い」と、半ばあきらめムードです。
LANが切れる
ブログを公開した後に気が付いたのですが、Windows 10で使用しているとLANが勝手に切断され、勝手に再接続されます。これまではほとんどLinuxしか使わなかったこと、切断で不具合が生じるアプリを使ってなかったことから気づくのが遅れました。
結局、LANチップであるRTL8111H用の最新ドライバをリアルテックからダウンロードしてインストールすることで解決しました。
まとめ
多少つまづきましたが、組み上がってみれば非常に快適に動作しています。このマシンとも長い付き合いになるといいな、と思っています。
AMD Ryzen シリーズのブートが遅い件
Ryzen 5 3600のUEFIファームウェア動作時間が長く、ブート時にイライラすることがあります。これをやや短縮しましたが、まだ正常と呼ぶには程遠い状況です。
先日、PCをRyzen 5 3600 ベースにアップグレードして大幅な性能向上を果たしたわけですが、腑に落ちないことが二つありました。
- キーボードを認識しないことがある
- OSブートに入る前の時間が長すぎる
キーボードの件はASROCK B450M STEEL LEGEND のファームウェアをアップデートしてから再現しないので、アップデートで解決したようです(v2.1 → v2.6)。
さて、ブートに入るまでの時間です。この時間はタスクマネージャのスタートアップタブから、「直前のBIOS所要時間」として取得することができます。
この時間は10秒以下なら問題なく、2,30秒かかるようなら何か問題があると考えられるそうです。が、私のPCは40秒を超えていました。調べたところ、やはりAMDのユーザーコミュニティで問題視されていました。
投稿者の「42秒かかる」という声を筆頭に20秒台が続出。たまに
「みんな遅いね。私は11秒」
なんて声があるかと思うと、Intelユーザーです。
当該スレッドの結論は以下のようなものです。
- CSMをオフにするとやや短縮できる
- ブートデバイスの順番は関係ない模様
- USBデバイスの問題でもなさそう
- リセット後ディスプレイの電源が点滅するので、ビデオ・デバイスがらみではないか
- おそらくAMDかBIOSベンダーの不手際で、根本解決は今後のアップデート待ち
私の場合はCSMをオフにして25秒まで短縮しました。もう15秒ほど削りたいです。それにしても、動作周波数3GHzのプロセッサで25秒も何をしているんでしょうね。
MATLABをUbuntuのLauncherから呼び出す
LauncherからMATLABを起動する方法を記しておきます。
Ubuntu 16.04 の画面横にあるLauncherには、任意のアプリケーションを登録して呼び出すことができます。ところが、なぜかMATLABはこれができません。調べたところ、この問題はMathworksの掲示板でも話題になっており、解決策が記されていました。
解決するには以下の内容のテキストファイルを作って名前を matlab.desktop とし、 ~/.local/share/applications の中にコピーします。
#!/usr/bin/env xdg-open [Desktop Entry] Version=R2019a Type=Application Terminal=false Exec=/usr/local/MATLAB/R2019a/bin/matlab -desktop Name=MATLAB Comment=R2019a Icon=/usr/local/MATLAB/R2019a/bin/glnxa64/cef_resources/matlab_icon.png
これでUbuntuのDashにMATLABを登録できましたので[WINキー]matlabとタイプするとダッシュ画面でアイコンを表示できます。アイコンを右クリックして「お気に入りに登録」を実行するとLauncherにアイコンが追加されます。